なぜ、繰り返し学習が大切なのか?

― エビングハウスの忘却曲線に学ぶ ―
= 記憶を定着させる学習法 =

「昨日覚えた漢字なのに、今日は書けない」「繰り返し練習したのに、テストで思い出せない」。そんな経験はありませんか?

一度覚えたことでも、時間の経過とともに思い出しにくくなるものです。だからこそ大切なのは、忘れることを前提に、復習を学習の中に組み込むことです。

① 人は、時間が経つと忘れていく

心理学者エビングハウスは、記憶と時間の関係を実験的に研究しました。忘却曲線は、学習した内容が時間とともに思い出しにくくなる傾向を考える手がかりになります。

図1:学習後に時間が経過するにつれて、記憶の保持が低下する様子を示す忘却曲線の説明図
図1:復習しない場合の忘却曲線(参考図)

図1は、復習をしないと覚えた内容を忘れていくことを説明するための図です。一度覚えたことが、そのまま長く記憶に残るとは限りません。

※図中の「20分後に40%」「1日後に75%」などの数字は、すべての学習内容・学習者に当てはまる値ではありません。図は記憶の変化をイメージするための参考資料として掲載しています。

② 復習を重ねることで、記憶の定着を助ける

忘れかけた内容をもう一度思い出す練習には意味があります。特に、時間を空けて復習することは、長く覚えておくための有効な学習方法の一つです。

図2:復習を繰り返すことで、記憶の保持が改善するイメージを示した模式図
図2:復習による記憶の定着を表した模式図

図2は、復習によって記憶が強化される様子を模式的に表したものです。実際の忘れ方や復習の効果は、教材・学習者・復習の間隔などによって異なります。

③ だから「漢字マラソン」

時空先生のドリルプリントの「漢字マラソン」は、新しい漢字を学びながら、以前に学習した漢字も繰り返し練習できるように工夫した教材です。

たとえば、漢字マラソンの3回コース

1枚15問=新しい問題5問+復習問題10問

次のプリントへ進むと、新しい漢字の練習と、以前に学習した漢字の復習を組み合わせて取り組めます。

保護者の方が毎回復習問題を選び直さなくても、プリントに沿って繰り返し学習できることが特長です。

④ 1日1枚から。小さな積み重ねを自信に

家庭学習で大切なのは、一度にたくさんの問題を解くことだけではありません。無理のない量を繰り返し、できることを少しずつ増やしていくことです。

以前は書けなかった漢字が書けるようになる。間違えた問題が、今度は自分の力で解けるようになる。そんな小さな成功体験が、お子様の自信や学習意欲につながることを願っています。

覚えたら終わりではなく、繰り返して自分の力に。
1日1枚から、無理なく、コツコツと。

時空先生のドリルプリントは、毎日の家庭学習を応援します。

参考文献:H. Ebbinghaus, Memory: A Contribution to Experimental Psychology(1885年原著/1913年英訳)。Cepeda et al., “Distributed Practice in Verbal Recall Tasks”, Psychological Bulletin(2006年)。

以 上